天然酵母飲料の製造メーカー第一酵母(株)が
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酵母のチカラ

天然酵母飲料コーボンの歴史

(故)多田政一

開発者、(故)多田政一

【プロフィール】

1911年、大阪生まれ。
東京帝国大学卒業、医生物学一般を学ぶ。第二次大戦前、綜統医学連盟代表。
戦後、伊豆畑毛温泉に、綜統医学院設立。
欧米各国の国際アカデミーから、理学博士及び哲学博士の名誉学位及び客員に推される。

中学生のとき、私は結核にかかってしまいましてね。当時、結核は不治の病といわれ死亡率もトップでした。
その頃は、肉を食べて動物性タンパク質を摂り、カルシウム注射をするというのが一般的な治療法でしたが、三週間ほど入院し治療を受けた結果、治らなかったんです。そのことが私自身の現代医学に対する大きな疑問のスタートになったわけですね。

大学に入ってから専攻したのは基礎医学(生理学)だったんですが、これがまた医学の中の北極みたいなところでしてね。研究費に事欠く時代でした。
折から私を支持してくれる全国の有志の手で「綜統医学」研究財団の申請が行われ、ここ伊豆の韮山に定着するに至りました。

爾来60年「生物医学」研究のセンターなんです。
綜統医学というのは、文字どおり綜合統一の医学、すなわち人間と言うものは全身の医学であって、部分的な医学ではないということです。私たち人間の体は高度に組織化されており、ある部分だけが単独で勝手に病気をするわけでは決してないんですね。問題なのは、全身のバランスが崩れて各部位に病気が現れるということなんです。

したがって、生活習慣病のような厄介な病気になると、やれ自然食だ、やれカルシウムだ、やれビタミンだ…といった物質レベルで治そうとする傾向が顕わなわけですが、そのこと自体に非常に無理があり、根本的な解決の糸口にはなり得ないんですね。

ビタミンとカルシウムといった栄養素は、研究によって分析解明されてきた西欧栄養学の知識ですが、これは生物を物質としてみる学問です。
生物を物質としてとらえるか、あるいは生命としてとらえるか、その基本的なスタンスの取り方によって、大きな差が生まれます。
物質というのは、あくまでエレメント(要素)の集合体ですが、生命を人口的なエレメントだけで養えば、みんな病気になってしまうんです。

いまの日本の栄養学もまた、こうした分析的な栄養学に陥っているわけなんですが、そこが盲点ではないかと私は考えています。
要するに<必要な栄養素を補給する>式の物質的な健康法などは、非常に誤った考え方だと思うんですね。

では、物質以外に、いったい何が必要なのか?人間が生命体である以上は、生きている食べ物が必要だ、この一点に帰着します。そのことが、物質に依存しない、真の健康な体作りへの第一歩だと私は考えているんです。

見直したい発酵食

多田 龍生

第一酵母(株)代表取締役会長
多田 龍生

【プロフィール】

1947年(昭和22年)西宮市に生まれ、生後直ちに現在地の日本生活医学センター(静岡県伊豆)に家族とともに移住、韮山中学校、三島南高校を経て、東京農業短期大学にて醸造学を学び、天然発酵微生物学の考案者でもあり「発酵食」の普及に全力を注いでいる。
1979年(昭和54年)東洋医学の資格(鍼灸師)を取得し、東洋医学にも精通したのは、幼少頃より、先々代の多田北冥翁の遺教を、父、多田政一博士より伝授されたことによる。東洋医学と西洋医学を統合した「綜統医学」の伝承者でもある。
現在、日本及び国際的な生活医学普及運動の主催者でありNPO YOU・I・クラブ及び日本生活医学センター・第一酵母(株)・生活医学新聞発行・素肌美容研究所の最高責任者・日本ベジタリアン協会評議員でもある。

私たちの生活の基盤は食べることですが、ビタミンやカルシウムといった物質を食べているわけでなく、生き物を食べているんです。生き物を食べるとき、問題になるのはその調理方法です。日本の伝統食というのは、その点昔から非常にすぐれたものがあり、いかにして生きたものを体内に取り入れるか、そこに充分に気が配られています。

その代表がぬかを使った漬物や味噌、醤油といった《発酵食》なんですね。世界でも日本ほど菜食や漬物文化が発達している国は、他にはありません。 手近な発酵食である自家製の漬物などは各家庭で大いに持って欲しいものですが、昨今はその手作りの伝統すら危うくなっているのは残念なことですね。

こうした伝統的な発酵食も大手の手にかかってしまうと、速醸法などにより、発酵醤油がアミノ酸醤油になるなど、本来の発酵食の良さや健康性が失われ、ダメになってしまうんですよ。

こうした大資本の手による市販品の発酵食の機能が著しく退化している今こそ、私たち日本人、とりわけ主婦の方々には、ご家庭の健康をあずかる立場からも、昔ながらの天然発酵のよさに目覚めて欲しいものだと思いますね。

天然酵母と発酵食は健康と長寿の鍵

大西秀典

ストレスクリニック大西内科医院長
(故)大西秀典

【プロフィール】

昭和24年香川県生まれ。
昭和51年京都府立医科大学卒業。第三内科入局。大学院時代より多田政一博士に師事し、昭和58年より日本生活医学センター医長。昭和59年第二京都回生病院内科医長、平成5年内科部長に就任。平成2年には国際心身医学会アジア部会で学会賞を受賞。平成7年よりYOU・Iクラブ西日本支部長および日本生活医学センター副所長を兼任。同年末にストレスクリニック・おおにし内科開設。

(社)日本心身医学会 評議員
(社)日本内科学会 認定内科医

私は、人間と共存する中でも酵母がとりわけ人間に重要であると考えています。酵母は直径10ミクロン足らず(1ミクロンは1ミリの1/1000)の極めて小さな単細胞生物です。しかし、細菌(乳酸菌など)が下等微生物に属するのに対し、酵母は高等微生物の真菌類に属します。その構造は人間の細胞と同様、核やミトコンドリアなどを持ち、人間と同じ酵素、同じ代謝経路をもっています。また粘質の莢膜(きょうまく)を含む厚い細胞壁に覆われている酵母は、胃酸でも殺菌されず熱に強いという特徴があります。第一酵母の天然酵母は特にそれらが強く発達しています。

そして乳酸菌などの細菌は主に大腸に定住するのに対し、酵母が定住するのは小腸です。小腸は蠕動運動が激しく、ほとんどの細菌は通過してしまいますが、酵母は例外で粘着性の莢膜(きょうまく)により小腸粘膜にとどまります。

数ある腸内微生物のなかでもリーダー的な存在が酵母なのです。天然酵母を毎日継続してとることは日々の食事と同様、健康に大変意義のあることです。

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